完成度重視かスタミナ重視か ~オークス

3歳牝馬には過酷といわれる芝2400mのオークスでは、完成度を重視するか、それともスタミナを重視するか、予想に際しては意見が分かれると思います。

最近(個人的な?)の傾向としては、3歳春は距離適性よりも完成度が結果に大きく影響する、つまり桜花賞の成績がそのままオークスに当てはまるという意見が優勢のような気がします。実際に昨年のアパパネなどは母系がスプリンター色が強いといわれながら、1番人気に支持され、それに応えて優勝しました。
またこの10年で桜花賞組が連対しなかった年は、2001年の1回のみで、逆に桜花賞組のみが連対したのが過半数の6回ということも、この考え方を支えていたと思います。
そして今年もその説に乗って(?)、桜花賞で連対したマルセリーナ(単勝2.2倍)、ホエールキャプチャ(単勝3.0倍)が抜けて支持を集めました。

しかしレースは、逃げたピュアブリーゼ(フローラS3着)をエリンコート(忘れな草賞1着)が差して1,2着。最速の上がりで差してくるもハナ差届かなかったホエールキャプチャが3着、前がなかなか開かず脚を余した感じのマルセリーナが4着と、10年ぶりに桜花賞組が連対しないオークスとなりました。

その原因としては、直前に激しく降りだした雨によって、人気2頭の切れる末脚が封じられたというのもあるでしょうが、早めのペースによってスタミナ勝負になったというのもあるかもしれません。実際に過去10年を見ると、2.26.5を切るタイムで決着している年は、4回中3回で桜花賞以外の路線からの馬が連対しているのに対して、それより遅い年は6回中5回で桜花賞組が連対を独占しています。

あとはやはり、傾向は忘れた頃に変わるということかもしれません。実際に昨年は同着とはいえ、フローラSから10年ぶりにオークス馬が誕生しているわけですから。それを転機に傾向が変わったということも考えられます。
さて、来年はどうなるのでしょう。ちょっと気が早いですかね。

エリンコート
エリンコートと後藤騎手 初めてG1を勝った安田記念では号泣していた後藤騎手も余裕でした

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